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TSUNAMIプロジェクト

タイ・ツナミプロジェクト 2007

 2004年12月に起きたスマトラ沖地震の大津波による被災者を支援してまいりました。被災された方たちの心の傷と、被災後の経済的な不安を軽減しようとするさをりの精神にJICAも賛同してくださり、支援を得て、30台の織機をタイのパンガー県に持ち込み、ブルーシートのテントから始まりました。

 そして、近年では出来上がったさをりを日本で販売できるようになりました。また、大阪府の助成を受けて、タイから若い指導者を日本に招き、3ヶ月間のさをり研修を行いました。


 こうした一連の活動が高い評価をいただき、タイの日本大使館の全面的な協力により、タイ・パンガーにさをりセンターを開所することができました。緑に囲まれた丘の上の立派なセンターで、さをりを通してますます復興が進んでゆくことでしょう。在タイ・日本大使館の山田淳公使は、さをりセンターのオープニング式典に参加され、感想とともにさをりの新たな側面を次の様に述べられています。

「地元に居住するイスラム教徒のタイ女性もこの日は相当数参加しており、現在色々と問題の多いタイ南部地域において、こうしたさをり織りのような活動が、仏教徒・イスラム教徒の分け隔てなく共通に打ち込める、今一つの相互融和の契機となれば素晴らしいと思った次第です。」


 このタイ・ツナミプロジェクトを継続するために、日本の皆様にもぜひご賛同いただき、彼らの製品を購入することでサポートしていただければ幸いです。


  

↑ツナミプロジェクトの商品



商品は全国の手織適塾SAORI、またはオンラインショップで販売しております。
詳しくは、ホームページにて

www.saori.co.jp





SAORI International Volunteer College

SAORI International Volunteer Collegeについて

 今日ではあらゆる年齢層の人々の生活課題は多様化し、また社会福祉ボランティアや国際協力に対する強い関心が高まっています。このような生涯学習の時代に対応するために、さをり国際ボランティア大学を設置し、社会福祉・国際協力ボランティアの人材育成に力を注ぎ、また海外からの留学生も招聘し、日本で成功を収めているさをり織りを使った社会福祉プログラムの実習を行い、母国での社会貢献に寄与できる人材を育成します。


 「さをり織り」とは1968年に大阪で生まれた、ユニークな手織りのプログラムであり、年齢・性別・障害のあるなしに関係なく、誰もが楽しめる手織りとして現在3万人の愛好者がいます。一人一人が持つ感性を尊重し、手本はなく、自由に好きに織るので失敗がない、「さをり織り」の表現方法は、障害のある人達が持っている感性を引き出す手織りとして注目を集め、全国の障害者施設でも取り入れられています。また、真如苑様のご協力のもと、施設等でさをり活動するための手織り機を自分たちの力で手に入れるという「さをりマイレージ積み立て制度」を行っており、自立支援法施行などにより、予算が圧迫されている中で、この「さをりマイレージ積み立て制度」は大変役立っております。


 またそのような考え方・活動は日本だけでなく、海外にも広がっており、2000年にはトルコ地震被災地で、真如苑様の支援を受け、アタキョイのリハビリテーションセンターでのさをり織りの取り組みが始まりました。現在も活動は続けており、当初重度の障害を持ち歩行も困難であった子どもが現在は歩行器を使いながらも元気に走り回るようになり、心身ともに活力を持つようになっています。また、スマトラ沖地震の被災者達の救援プロジェクト(ツナミプロジェクト参照)として取り入れられ、雇用開発と心のケアにさをり織りを取り入れ、日々の生活の中で創作活動をすることで、障害のある人達のQOL(Quality of Life)の充実を促しています。



 しかし、海外において安定的で継続的な活動を行っていくためには、孤立し、縮小していかないように、さをり本部との密接な交流が不可欠です。


 そこで、私たちは海外でNGO活動や、福祉活動をしている団体から研修生を招聘し、手織適塾さをりやさをりを導入している施設などで研修をするプログラムを実施したいと考えております。研修員の母国で長期的な活動を行っていくための基盤強化を目的としてさをり国際ボランティア大学を開設します。



 2005年・2006年・2007年に大阪府との協働海外技術研修員受入事業ではトルコ・タイ・モンゴルからそれぞれ研修生を受け入れ、彼らが実際に日本でのさをりの取り組みを学び、実習を行いました。帰国後、研修員達は学んだことを母国で伝え、それぞれのプロジェクトで核となる役割を果たしています。また、障害者福祉政策や母子家庭の女性たちの自立支援など総合的な社会福祉プログラムも研修してもらっています。



 そして、2008年に中国・スペインから、2009年はマレーシア・韓国から、2010年には、ベトナム・カンボジアから、この国際ボランティア大学の補助のおかげで、研修生受け入れました。その成果として、上海・香港においてワークショップを実施したり、韓国の知的障がい者の国際会議に日韓合同でワークショップを実施します。



 また、海外からの研修生に対する指導した後、フォローアップとして、さをりのボランティアとして現地に出向き、継続的な支援が出来る指導者の養成も実施します。現地によって、その活用方法はさまざまであり、就労支援やリハビリテーション、市民活動やエコ活動などに利用されています。さをり国際ボランティア大学は、さをりの哲学を理解し、創作活動を通じて社会福祉に寄与できる人材を育成し、さをり織りを活かして、主に開発途上地域の住民を対象とする経済及び社会の発展、又は復興に協力する海外での活動をサポートするものであり、すでに効果が現れてきております。






研修期間:1ヶ月 2名(30日)

研修内容:【講義】さをりの考え方・哲学研究/ボランティア活動の国際化について

         研修員自身も講義する(eg.自国のNGOのことなど)

         表敬訪問・真如苑の社会貢献活動について(真如苑)

     【実習】基礎織り実習/課題及び自由作品制作/新作品研究/さをり式仕立て実習

         さをりを取り入れている施設での教育実習

     【実技】作品展の開催

研修員の条件:研修終了後もその成果を活かして出身国・もしくは現地のNGO活動の発展に
       寄与する意思があり、かつ、それぞれの分野の中堅的指導者となり得る、

       優れた資質を備えている者。また、帰国後1年以内には研修の成果を発揮できる者。

       心身ともに健全であり、協調性を有する者。





フォローアップ訪問


訪問期間:1週間

訪問人数:スタッフ2名、他ボランティアスタッフを募集します。

訪問内容:【ヒアリング】活動を実施するうえでの問題点を聞く。

     【問題解決】技術面のサポート、マーケティング技術の伝授など、

           今後継続的に活動できるための講習を行う。

訪問の条件:研修生が帰国後、報告書が定期的に届き、経過が把握できる団体。

      原則1団体につき訪問1回。




VSA Arts of JAPAN(障がい者芸術とさをり)

VSA arts について


障害を持つ人々の芸術活動の振興を行っている国際組織です。現在、世界90ヶ国に支部があります。故ケネディ大統領の末妹である、
ジーン・ケネディ・スミス女史 によって1974年に米国ワシントンDCに設立されました。 http://www.vsarts.org/

1989年に「さをり」の仲間達が第1回VSA世界大会へ参加したことが契機になり、「さをりひろば」がVSA arts日本事務局を務めることになりました。以後、「さをりひろば」はVSA arts Of Japan事務局として国内外の障害を持つアーティスト達のネットワークづくりに尽力しています。





VSA arts の歩み


創設者ジーン・ケネディ・スミス氏は故ケネディ大統領の末妹で、政財界とのつながりが深く、アメリカ議会からの承認を得てその活動を開始した。財政面でジョセフ・P・ケネディ・ジュニア財団からの援助を受けている。
 
1974年設立当初の目的は、知的障害を持つ子供達のための創作活動への参加を促すことであったが、一般社会の興味を喚起する上で芸術の社会的有効性に一早く着目していた。芸術は互いに共感し高め合うものであり、決して競いあうものではない。芸術は、それを通して障害を持つ人々の社会参加が可能になりうるメディアである、というVSAの基本理念は発足当初より貫かれている。1974年から1977年までの3年間には、VSAの働きかけに呼応して、27の芸術祭が全米各地で開催された。 
 
1978年には、活動対象が学齢期の子供や青少年から成人も含める年齢層に広がった。プログラム立案において障害を持つ人々自身の声が反映されるようになり、VSAでは、慈善ではなく、当事者との協調であるようなアプローチが奨励され促進されるようになる。障害を持つ人々をプログラム立案者として迎え入れるなどの、VSAの統合への尽力は、1975年に制定された憲法94条142項(障害を持つすべての子供たちに教育の機会を保証する法)への布石を敷いた。また、この法律は1973年に制定されたリハビリテーション法504項とともに、VSAが障害者・健常者というような境界を排除し、常識と戦い、障害を持つ人々の社会参加をより大きなスケールで推進する上で大きく貢献することになった。
 
1980年には、新たにVSAの使命に関して「障害を持つ人々が芸術を通じて人生の価値を高める機会を保証し、社会参加への道を開くことである」との声明を発表し、より 広範囲の活動人口を対象にし、芸術が障害を持つ人々の社会参加を目に見える形で実現できる手段であるという事実を確認した。VSAはその設立から10年間に、障害を持つ人々だけでなく全ての市民に対しての教育・文化面での社会参加への道を拓き、その活動は、全米50州のみならず世界40ヶ国に広がった。それぞれの地域での完全参加を促し、平等に対する一般の理解を喚起するに値するものであった。
 
1984年、VSAは設立10周年を迎えるにあたって、第1回VSA全米大会をワシントンDCで開催した。国外からも、当時VSAとのコンタクトがあった数カ国の代表が大会に参加しVSAインターナショナルは、この大会の結果として設立された。VSAは全米50の各州の支部活動と共に国際的な芸術文化活動を把握してゆくことになった。
 
1987年には、第1回の国際ディレクター会議がイタリアで行われ、VSAの地球規模の活動の方向性について話し合われた。

1989年、第1回VSA世界大会がワシントンDCで開催され、50ヶ国が参加した。日本からは「さをりひろば」の呼びかけで35名が参加した。第1回世界大会準備にあたって、ジーン・ケネディ・スミス氏をはじめとするVSAの役員が各国を歴訪し、また、ワシントンDCの在外公館を通してVSAへの参加の呼びかけがなされ、世界的により広範囲なネットワークを構築していった。各国大使館からの反響は大きく、1989年秋には、大使夫人・各国代表夫人などで構成されるVSA顧問委員会が発足した。
 
日本には、1988年にジーン・ケネディ・スミス氏が来日し、第1回VSA世界大会への参加を呼びかけ「さをりひろば」がそれに呼応することになった。VSAジャパンは、1989年のVSA世界大会への参加をきっかけとして、さをりひろば内に発足した。

1991年VSA台湾の主催で国際芸術祭が開催され、40を越える国からの参加があった。同時に地域顧問との会合がもたれ、将来の活動への展望が話し合われた。
 
1992年7月には、第1回VSA国際会議がワシントンDCで開催された。全米50州及び世界45ヶ国の代表が参加し、講習会や障害者と芸術に関する討論等が活発に行われた。また、ディレクター会議が開催され、第2回国際大会案が発表され、各国からの参加が呼びかけられた。
 
第2回VSA世界大会は1994年5月4日から5月7日、EU本部のあるベルギー・ブリュッセルで開催された。第2回大会は5年前の大会に比して1.5倍以上の参加国を加えて、76ヶ国117団体の参加があった。

VSA arts international のネットワークは、現在、全米50州に加え、世界90の国と地域に広がり、その国際的ネットワークを更に拡げている。